攻殻機動隊 ARISE

攻殻機動隊 ARISE

『攻殻機動隊 ARISE』（こうかくきどうたい アライズ）は、日本のアニメ映画シリーズで、士郎正宗による漫画『攻殻機動隊』が原作です。全4部構成で製作され、制作はProduction I.Gが担当しました。総監督は黄瀬和哉、シリーズ構成は冲方丁が行っています。本作は既存の作品群の中で「第4の攻殻」として位置づけられています。

概要

『攻殻機動隊 ARISE』は、公安9課の設立以前の出来事を描いた物語です。ストーリーは、草薙素子が所属していた501機関の活動を中心に展開されます。各エピソードの舞台設定は2027年から2029年にかけており、時間軸に沿った進行となっています。

初めて公開された第一部は、全国で20スクリーンで上映され、初日の2日間で興行収入3,607万6,200円を記録しました。さらに、続編となる「border:2」や「border:3」の上映も好評を博し、シリーズ全体での興行収入は伸びていきました。この成功を受けて、TVやBlu-rayでの再放送が行われ、幅広い視聴者にその魅力を伝えました。

登場人物

本作の主要キャラクターには、草薙素子（声：坂本真綾）、バトー（声：松田健一郎）、トグサ（声：新垣樽助）などがいます。素子は501機関の完全義体サイボーグであり、物語の中心的な存在です。

草薙素子

彼女は、完全義体化されたサイボーグで三佐の階級を持っています。物語では、恩人である中佐の死を巡る調査を通じて、様々な謀略と戦います。最終的に、彼女は501機関を離れるまでの複雑な人間関係や組織内の駆け引きを経験します。

バトー

バトーは「眠らない眼」という異名を持つ義眼を持つ男で、元陸軍の特殊部隊員です。素子とは何度も顔を合わせ、その過程で信頼関係を築く様子が描かれます。

トグサ

彼は新浜県警の特捜刑事で、正義感の強いキャラクターです。物語の中では、独自に捜査活動を進め、素子たちと交差する運命にあります。

身近なサポートキャラ

荒巻大輔（声：塾一久）を長として、公安9課が描かれる点が本作の見どころの一つです。彼は素子に自分の部隊を持つことを繰り返し提案し、その決意を試すような存在でもあります。

用語の解説

本作内では電脳技術やサイボーグ技術が高度に発展した未来社会が描かれ、様々な専門用語や技術が登場します。例えば、ドミネーションは電子機器を強制的に支配下に置く技術で、作中での重要な要素となっています。

音楽とメディア展開

音楽の面では、オープニングテーマやエンディングテーマはコーネリアスが手がけており、ストーリーに新たな深みを与えています。また、漫画版や短編アニメも展開し、多様なメディアでの楽しみ方が提供されました。

まとめ

『攻殻機動隊 ARISE』は、近未来のサイボーグ社会を舞台にした深い人間ドラマとアクションが融合した作品であり、視聴者に多くの問いを投げかける内容となっています。それぞれのキャラクターの持つ個性や背景が丁寧に描かれており、作品のファンを魅了し続けています。

もう一度検索